日本人メジャーリーガー、野手編|城島健司





当たり前のことだが、野球の様なチームスポーツは、
一人の選手がどれだけ優れていようとも、それだけでは、
勝利を納めることは、できはしない。


同時に、チーム事情が大きく関わってくるため、
能力以上の結果を残せる選手もいれば、
不完全燃焼に終わってしまう選手も多い。


初めて捕手というポジションで、メジャーリーグに挑戦した、
城島健司の場合は、まさに後者の方であった。


2006年、当時のマリナーズは、完全なドアマットチームで、
リードに対する文化の違いもあり、城島は苦悩した。


盗塁阻止率は高かったものの、
全体的な捕手防御率は低かったため、
評価は必ずしも高いものではなかったが、


異文化の中で、捕手という重要なポジションをこなし、
2割9分・18本塁打・76打点の、好成績を残したことは、
数々のメディアで称賛された。


もしも仮に、城島がもっと強い、
プレーオフを常に争えるようなチームでプレーしていたなら、
その評価も、また変わっていたのではないだろうか。


マリナーズ在籍時は、イチローからのバックホームを、
城島がキャッチし、ランナーと激突しながらもボールを放さない、
見事なプレーを、幾度も披露した。


メジャーの捕手は、過度な接触を避ける傾向にあるため、
イチローがせっかく正確なバックホームをしても、
ホームベースの手前でキャッチすることが、多かったのである。


城島の登場は、本塁上でのスリリングなクロスプレーの醍醐味を、
観客に伝える、大きな役割を果たした。


ダイエー・ソフトバンクの黄金期を、支えた選手の一人としては、
選手生活晩年の成績・扱いは不遇なものであったが、
強肩強打のキャッチャー像を、現代野球に蘇らせた功績は、
もっと評価されてしかるべきである。




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